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in まやかし婚

まやかし婚54

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苦しむ → 9646 → 96:46
ダメですね。
こんな時間はありません。

苦労 → 960 → 9:60
おっ!良いじゃないんですか?
って、これもダメです。
9:00なのか10:00なのかがわかりません。

よくない → 4971 → 49:71
これもダメです。
こんな時間は存在しません。
無難に嫌われやすい数字で4:44とかにしましょうか?

一年後に離婚ってことでバツイチ同士になるので8212。
これもダメですね。

童貞を数字にすると、1010 → 10:10
これだと、今から急げば間に合いますが、せっかくの日曜に急ぐとかありえません。
ましてや、あの上司の為に?冗談じゃない。
ムリですね。諦めましょう。


西田は今さっきから何を悩んでいるのかと言いますと!!
司様と牧野さんの婚姻届を提出する時間を考えていたんです。

極道(5910)やヤクザ(893)もこのような数字になってしまい時間では無理なんですよね。
ま、司様の婚姻届の時間帯なんていつでも良いですね。
コンビニに行くついでに提出するくらいが調度いいと思われます。

さて、私は愛しい妻と一緒にもう一眠りさせて頂きます。
春眠暁を覚えずではなく、新婚暁を覚えずです。




ゆっくり寝た私は昼前に起きました。
今日はブランチです。

さて、その後でコンビニに行くついでに区役所に寄りましょうか。
新妻は『肉まん』が食べたいそうです。

そうですね。
冬はそういうのに引かれます。




コンビニに行く直前、スマホを見ると
魔のラインが届いていたんです。
そう、あのクルクル大魔王からの。

【届は出したのか?】
【もう出したのか?まだなのか?】
ウルサイですね。

私に任せっぱなしで何を今さらとも思うのですが、これが原因で後でごねられて仕事をしないって流れになると困るので
【今から区役所へ向かいます。】と返事をしました。



コンビニついでに区役所へと思ったのですが、妻の肉まんが冷めてしまうと大変なので、先に区役所で司様と牧野様の婚姻届を提出しました。

日本は良い国です。
婚姻届はどこの役所でも対応してくれます。
お蔭で、司様とは全く違う場所に住んでいる私でも代理人として提出出来ます。

司様の一生に一度、きっとこれっきり!!
これから先、絶対に結婚なんて無理。
なんといってもあの、クソクソ性格です!

なので、私は自分の時に婚姻届を出した時に
偽りの愛の証を記念にと思い《婚姻届受理証明書》を発行してもらいました。

我が家は可愛いフレームに入れて、結婚式当日に使ったウエルカムボードと一緒にリビングに飾っております。
我が家は偽りではなく、真実の愛の証です。

ちなみに、婚姻届は出したら最後です!
なにも証拠として残りません。

なので、司様にも同じように一生に一度、
それも一年だけの記念にと婚姻届受理証明書を一部発行してもらいました。

牧野さんから見ると、人生最大の汚点となるものになるかもしれませんので、司様にだけこっそり記念にお渡しします。

離婚当日にも、また離婚受理証明書でも発行してもらい、司様に記念としてお渡ししましょう。

婚姻届受理証明書は、婚姻届提出先でのみ発行してもらえます。
役所により異なるデザインもありますが、
司様なので可愛くないので大丈夫でございます。

ピッタリです!
文字だけ記念に残っていたらいいんです。
350円もポケットマネーから出してしまいました。





虫の知らせとでも言いましょうか?
あのラインが気になっていたからなのか?
私は目に入った空車のタクシーを止めました。

向かうはメープル。
ここからだと、日曜日の昼下がりなら15分くらいです。
椿様から、司様と牧野さんとメープルで会うと連絡を受けていました。
いや、椿様の目的は、牧野さんのスリーサイズだったのですが。

どうも道明寺ファミリーは、私の事を全員自分の担当秘書と思い込んでいるようで
完全に年中無休で仕事をしているような気持ちになります。

イレギュラーな牧野さんのスリーサイズまで、妻のを測定して私の想像で答えないといけないのです。
もう少しボーナスを上げるとか、給料のベースアップをお願いしたいです。




メープルに着くと、支配人に案内され貸切の空中庭園に向かいます。

椿様の指示に従ってカメラで撮影されているんですね。
牧野さんもお式には抵抗があったようですが、写真だけなら参加して下さっています。

牧野さんはウエディングドレスです。
私は男なので、これ以上の判断は出来かねますが、可愛らしいと思いますし可憐です。
華奢な牧野さんの肩のラインに男としてドキッとします。

司様は、明るいグレーのタキシードです。
私は男ですが、これ以上の判断は出来かねます。
いや、それ以前に興味が無い!どうでもいい!


司様が、椿様の指示で牧野さんを勢いよく抱き上げました。
あっ!あれでは、勢いが強すぎますっ!!
ご自分のバカ力の加減を考えてください。

牧野さんが、慌てて手足をバタバタさせた後、司様にしがみつきました。
司様も一瞬、驚いたようにしましたが直ぐに牧野さんを抱きとめました。


そこには、私が見たことも無い優しい顔をした司様が牧野さんをお姫様抱っこをしていました。

この時、私は思ったんです。
――――司様は牧野さんに恋をしたと。

困った時の神頼みの神様は本当に存在しました。







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