-->
in まやかし婚

まやかし婚24

-0 COMMENT






もうすぐ彼女がこのフロアにやってくる。
道明寺ホールディングス東京支社 最上階。

たかだか総部長職なのに最上階。
ま、仕方ないですね。
あんなのでも一応、わが道明寺ホールディングス東京支社代表取締役総部長なんですから。



私は食堂で日替わりランチを食べた後、調べに調べました。
牧野つくしさんのことを。

通常業務はどうしたと?
司様は大した仕事をしていません。
いや、大した仕事はできません。
無理なのです。

なので、無法地状態なんです。
私がすると、全て手柄が司様のものになるのです。

なので、放っておくくらいがちょうどいいんです。
スマホとタブレットがお守りをしてくれます。
素晴らしい時代になりましたね。




牧野つくしさん 22歳
誕生日は年末の12月28日。
身長160cm 
体重は調べきれませんでした。
私の推定では、42~44㎏
バストは気を付けて見ないと見落とします。
ウエストは細いです。シシィ並みだと思います。
良いように表現するとスレンダー
悪いように表現すると貧相・貧弱ですね。

新入社員の牧野さんでは無く、貧乳社員の牧野さんって辺りが調度いい表現なのかと思われます。

この貧乳社員の牧野さん、なんと処女だったんです!
素晴らしい!!
今の時代にそのような女性が存在してくれていたとは。
同僚からは化石だとか遺物と呼ばれていましたね。


そうそう、牧野さんは庶務でお仕事をされています。
調度、我が義叔父が総務の部長をしておりますので聞いてみると
仕事に熱心、明るく、親切。との評価でした。

そして、電卓やパソコンのテンキー(数字は10個ありますからtenよりきているだとか)を打つのがスゴク早いようです。
電卓打ちでは、わが社一の確率が非常に高いそうです。

そして、電話番号を覚えるのが早い。
多くの取引先の電話番号を記憶されているそうです。

ただ、残念なことに電話のダイヤルだけはゆっくりだそうです。
義叔父が牧野さんが入社した当時に聞いた事があったようですが
本人は『電卓もテンキーもそれなりに早い自信はあるのですが、電話だけは番号を覚えているのに何故か遅くって。』と笑っていたそうです。

原因はなぜか?
牧野さんも義叔父もわかっていないようでしたが、電卓と電話を両隣にして置いてみてください。
電卓も電話も《0》は同じ場所、一番下にあります。
ただ、《1》の始まる場所が違うんです。
配列が違うんです。

電卓やテンキーは《0》の上にすぐ《1》があります。
電話は《0》が一番下にあるのに、《1》は左の一番上にあります。
その部分で、牧野さんは電話番号を覚えていても遅くなってしまうのでしょう。




さて、そんな牧野さんですが。
牧野さん自身は、他の殿方の手が付いてない清い体に、幼い容姿。
色が白くて、目が大きくて、今時珍しいストレートの黒髪の日本女性です。

牧野さんだけを評価するなら問題はありません。
何一つと言って。
楓社長も面接で気に入っておられました。

はっきり申し上げて、司様には勿体ないくらいのお嬢さんです。
司様にはクソレベルの女性がお似合いなのにっ。




ただ、家族が。
いや、牧野さんの父親にかなりの問題があったのです。

ギャンブラーだったんです。
負け続けのギャンブラー。
負けてばかりなのに賭け事が大好きで、無職で家族に養ってもらっています。
今日から職安デビューとか。

『色男、金と力はなかりけり』
この名言の全てが当てはまらない。

私の目の前にも全く当てはまらないのが1名いますね。
『色男、金も力も余るほどありけり』
というムカつくのが。

さて、牧野さんのお父様に話を戻します。
『晴男、金も力もなかりけり』
がピッタリなおっさんが牧野さんの父親だったんです。
晴男とは牧野さんの父親の名前です。

晴男のクソレベルが司様に合うような・・・合われては困るような。
ま、どっちでもいいですね。

牧野さんのお父様に、司様の財産を食い散らかしてもらうのもいいのですが。
牧野さんの父親が落ちていくのは牧野さんにとっても辛いことなので、これはこちらで手を打たないといけないかもですね。


うん?
もう結婚前提で西田が話を進めている、ですか?
司様と牧野さんの気持ちはどうなる、ですか?

司様はどーでもいいのですが、問題は牧野さんですね。
牧野さんは公務員の教師との結婚を望んでいらっしゃるようでした。




さて、ここからが私の腕の見せ所です。
常日頃から、ボンクラ上司をいかに支えていくか、どこを誤魔化していくを工夫しているんです。

暇そうにしている上司にため息をつくのを我慢し、なんとか自分の気持ちにゆとりを持って仕事ができるよう順応したり。

上司が全くしない仕事でも、必要になりそうなことはめんどくさくとも嫌々ながら事前に準備したり、
先回りして自分のクビが飛ばないように、
そのくせ、あのボンクラに辞表を叩きつける自分を何度も想像しながら気配りするのが私の仕事なんです。

あの司様を知り尽くしている私です。
あいつをわが社の輝かしい貧乳(新入)社員に押し付けるのです。

1人の女性の将来を潰してしまうかもしれない、
わが社の貧乳社員を潰してしまうかもしれない。

それでも、私は自分のクビの方が大切ですから!
会長と社長にお願いされていますから!!
風見鶏の西田になります!
目指すべき人物はジョセフ・フーシェです。


なんとしてでも、牧野さんには犠牲になってもらうわないといけないんです!
悪い条件ではないと思うんですよね。









にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村


お読みいただきありがとうございます。






関連記事

0 Comments

There are no comments yet.