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まぁこ

Author:まぁこ
花より男子が大好きなまぁこと申します。
ゆっくりの更新ですがよろしくお願い致します。

出版社様・原作者様等とは一切関係ありません。
初めての方は『はじめまして 必ずお読みください』を先にご覧になってください。


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はじめまして。まぁこと申します。
このサイトは、マンガ花より男子の二次小説です。
原作者様並びに出版社様とは無関係です。
駄文ではございますが、版権以外の著作権は管理人であるまぁこにあります。
当サイトのお話等の無断転載、無断掲載は固くお断りさせていただきます。

お読みになられる方にとっては不快に思われたり受け付けられないこともあるかと思います。
批判や中傷を含まれるコメントはお控えいただき常識のある行動をお願いいたします。

カップリングはつかつくです。
どうぞよろしくお願いいたします。


2020.01.10(追記)
管理人は関西出身です。
時々、東京在中であるはずの司くんとつくしちゃんが関西弁になっている時があるかもしれません。
(そのようなことがありましたらご連絡ください。)
関西弁があっても大丈夫と思われる方のみ、お読みください。
(※詳しくは2025.11.09の言葉についてをお読みください。)

いつも拙い文章にも関わらず、お読みいただきありがとうございます。


先日、2名の方より関西弁についてコメントを頂きました。
拍手コメントでも、このサイトを立ち上げて直ぐの頃に教えてくださった方がいらっしゃったのですが、
拍手コメントを初めて読んだのが昨夜でした。
たくさんのコメントを頂いてるとも思わず・・・(^_^;)大変失礼いたしました。


折角頂いてた貴重なご意見だったのですが、私がチェックをしていなかったため初動対応が遅くなり申し訳ございませんでした。
関西弁の件だけでなく、話を楽しみにしてくださってるや、司くんの応援などのコメントありがとうございます。
誤字脱字だけでなく、登場人物の漢字の間違いもご指摘ありがとうございます。


私はたくさんのご指摘の通り、関西出身です。学生時代の大半を関西圏で過ごしていました。
今は別の地域に住んでいて、こちらの方言も使ってます。
ただ、今の地域の方言に関しては私の中で「違う」と認識があり、お話の中では使っていません。


ですが、たくさんのご指摘があったように
「〇〇に居る」が「〇〇に居てる」になっていたようです。
これに関しては、関西弁と認識していませんでいた。
正直、「居る」の現在進行形が「居てる」の感覚で使っておりました。
不快に感じた方もたくさんいらっしゃったと思います。申し訳ございませんでした。


「居てる」以外、もしかするとたくさんの関西弁が出てる可能性もあります。
これからチェックに入る予定ですが、きっと出てるだろうと思います。


私は関西圏で育ったため、関西は今も大好きですが
司くんとつくしちゃんが東京の方なので、これは致命的だなと思っています。


他の方言に関して「方言だ」と認識できたとしても
関西弁に関しては、認識が薄い為
今後も使ってしまう可能性の方が高く、それにより拒否される方もいらっしゃると思います。


言葉に気を付け過ぎると、話の更新が遅くなるのが予測でき
本日12時公開の話も関西弁が頭から離れず、書くまでに2時間も掛かってしまい・・・。
サイトを「止める」や「閉鎖」という選択肢も頭によぎりました。


ですが、関西弁を使用して違和感を感じながらも、読んでくださってる方もいらっしゃいます。
私としても気を付けて話を進めていこうと思っていますが
先に書かせてもらったように
認識が薄いために、今後も関西弁が出る可能性が高いと思います。

それでも大丈夫と思われる方のみ、お読みいただけたらと思っています。
(関西弁で話してる司くんやつくしちゃんに気が付かれたら「ここ関西弁!」と連絡いただけたらありがたく思います。)
どうしても関西弁は無理と思われる方は、申し訳ないのですがお読みいただくのをお止め下さい。




このように話の都合上、関西弁を封印するような書き方をしていますが
関西弁は今でも普通に話せます。
私は関西出身であること、関西で学生時代を過ごせたことに感謝しております。
今でも大好きですし、関西の発展を心から祈っています。

Coincidence 48

※少しだけですが、性的な表現が含まれます。15歳未満の方、苦手な方は読むのをお止めください。








キングサイズの大きなベットに、くっついて一緒に寝てる支社長と私。
・・・。
つ、つっ、司と私。
私は、司に腕枕をしてもらってたんだね。

支社長は・・・。
司は、とっても綺麗な顔で寝ている。寝顔もキレイ。
思わず、自分の口元を手で確認。ヨダレ大丈夫だったかな?寝言とか言ってないよね?

司の寝顔を、そっと見る。
私、司としてしまったんだぁ・・・。きゃー。

知らなかったけど・・・。
みんな、あんなことするのっ??
あんなっ・・・あんなことされるなんて、思ってなかったよ!!

知らなかった。誰も教えてくれなかったから・・・。
もぅ。きゃー。どうしよう。

痛かった・・・。痛くて痛くて
動かないでってお願いしたのに!

痛くて痛くて、泣いてしまったけど。
体が裂けてしまうって思ったけど・・・。
司だから、我慢できたんだよ。
あんな・・・恥ずかしいことも・・・。司とだから出来たんだよ。

司は私が初めてだってことを、すごく喜んでた。
男の人って初めてか、そうじゃないかってわかるの?

司の髪を触ってみる。ふふ。ふわふわクルクルだよ。
こんなにクルクルなのに、シャワーを浴びるとストレートになるんだよ。
司って呼ぶのもね。照れくさいけど嬉しい。

昨日の夜、この部屋を開けてしまって・・・。だって、他の部屋と明らかに違うんだよ。
カーテンもダークブラウンで統一されてて、シックでお洒落な部屋なの。
私の部屋も、白である程度揃えてるけど。全く違うの。

そう、この部屋を開けてしまって固まってると後ろから抱きしめられて・・・。キスをした。
キスをしながら。
キスとキスの間に支社・・・司が瞳を合わせてきて
初めて『つくし』って呼んでくれたんだよ。

その後でね・・・。
『つくし、愛してる。』って言われて。

キスとキスの間に瞳を合わせて、そんなこと言われて。
私、立っていられなくなってしまって・・・。
そのまま、しゃがみこんでしまって肩で息をした。

直ぐにお姫様抱っこされて、ベットに大切におろされて・・・。
その後は、司の情熱を受けるのが精一杯で・・・。
この時に、支社長って呼ぶのはダメって言われて。司になった。



好きな人の寝顔って見てるだけで幸せなんだね。
司と目が合う。
『・・・はよ。』
の言葉と同時に抱きしめられる。

『起きた時、横につくしがいるの、スゲー嬉しい。』
『うん。私も嬉しい。』

『体、痛くねぇか?』
『・・・・。まだ、痛いよ。』

『ごめんな。でも、俺、スゲー嬉しい。』
って私をまた抱き直した。




『仕事、めんどくせーな。』
この言葉に私は飛び起きた!仕事だ!!
異動の前の仕事をきちんとしないといけない!!

時計は7時!時間は大丈夫。朝ご飯を食べて会社に行かないと!!
『支社長、朝ご飯はいつもどうしてるの?』

私の言葉に完全スルーな支社長。
『もう!聞いてるのっ?用意するから。』

『司、だろ?』
わざと、耳元で息を掛けながら話してくる司。しかも笑ってる。もぅ!!
どうも私は耳が弱いらしい。今も、直ぐに首をすくめてしまっていた。




朝食は昨日の夜。食べ損ねたメイプルのクリスマスディナー。
こんな美味しいのを食べなかったなんて!!温かいうちに食べていたら、もっと美味しかったのに。

朝ご飯を慌ただしく食べていると、司が
『つくし、ここへ引っ越してこねぇか?』
『ここに?』

『あぁ。俺、つくしと一緒に住みてぇって前から思っててよ。』
前に私の家の前で『いつか・・・』とか言ってたのって、一緒に住むって事だったの。

一緒に住むの?

『俺の仕事は、これからも忙しい。
毎日、会いてぇんだ。今月みてぇに、会えねぇ日が続くのは嫌なんだ。』

うん。私も今月みたいに会えない日が続くのは嫌だよ。毎日、会いたいよ。
でも、パパとママに何て言うの?

少し考えたいって伝えると、納得してもらえなくって。
『嫌じゃねぇんだろ?』って聞かれて、

『嫌とかじゃないんだよ。』
こんな風に伝えてしまったから。少し機嫌が悪くなってしまったように思う。

司はいつも優しくて、機嫌が悪いなんて初めてで。
怒ってるわけじゃないんだけど、何か考えてる?
こんな時って、どうしていいのかわからない。

『ごめんね。私も一緒にいたいって思ってるの。
週末とかお休みの日に時々、泊まりにくるとかだったらダメかな?』
私も、一緒にいたいって気持ちがあるから。こんな風に伝えてみた・・・。






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お読みいただきありがとうございます。

Coincidence 47

牧野様と洋一さんのお見合いは、牧野社長が断ってくださりました。
牧野様のお母様が、コツコツとお貯めになったお金が一千万と言うことで。
牧野社長の負債額と同額でした。

あの日、道明寺のメインバンクに問い合わせをしてから、牧野様のお母様のパート先に出向き・牧野社長に会い最終確認・お見合いのホテルで司様を待つというのを通常業務と並行でしたのです。

銀行への問い合わせは、そうです。職権乱用です。でも、お二人の為です。
牧野様のお母様名義の貯金があるのがわかりました。少しずつ貯められていたのでしょう。
山坂銀行で貯金をすると、貯金額が完全にバレてしまうので別の銀行で貯金をされていたのでしょうね。

ネジにしか興味がない牧野社長だから貯められたのか?
どんぶり勘定と言いましょうか?どんぶり勘定の方がまだマシなのか?いや、勘定をそもそもして無かったのでしょう。
牧野社長は、経理や売り上げに一切興味が無い方ですので。

楓社長からは、牧野社長の負債の一千万を道明寺で用立てしてでもネジの技術が欲しいと仰られてました。
あのネジの製造が始まると、直ぐに回収出来ると分かってての発言でしょう。
司様とお付き合い始めたときなど、『司の口座から出しておきなさい。』とまで仰られてました。

私も、牧野社長に何度も道明寺で肩代わりすると伝えたのですが
『お金の事はきちんとしておきたいんです。』
とお返事があったんですよね。

牧野社長からすると、お嬢様の牧野様が勤めている道明寺に借りるより、銀行からの融資をお願いする方が良かったんでしょう。

私は、支社長と牧野様がお付き合いを始められ牧野社長と話が進むと期待しておりました。
支社長とのお付き合いを、お父様の牧野社長やお母様に何一つ報告されてないなんて誰が思いますか?

あの年頃の娘なら、親に親友、会社の同期と間違いなく話してると思うんです。
牧野様は、私の予想を遥かに越える口の固い女性でした。
ご両親の芯の強い所を頂いたのでしょう。

牧野社長は、ネジを作れたら幸せで経理や売り上げに一切興味がないのに、お金にはきっちりしていらっしゃる。
得意先からの支払いは待ち続け、仕入れ先には期日を守り支払う辺りも牧野社長のお人柄が出てるように思います。(経営者としては欠点です。)

お母様は、その牧野社長を支え、経営が傾いて来てもコツコツと貯金し続け。
工場を抵当に入れても、家族の為に工場と完全に切り離し、いつか家族の為にとお金を守る。なかなか出来ないことです。
このお二人のしっかりした部分を、牧野様は受け継いでいるように感じます。



その後の工場ですか?
工場はフル稼働です!社長お一人では無理なので、今は道明寺より数名派遣させています。
年明けには、募集をされるようです。

牧野様は『こんなに活気がある工場を見るのは久しぶり!』
と、大いに喜ばれております。
時には、コーヒーなどを差し入れされたりしてるようです。もちろん牧野社長も、お母様もお喜びになっています。

喜ばれてない方が、ここに一名。
技術の伝承もあり、今後は比較的若い世代の人を雇うようにと支社長が牧野社長に仰られたのです。

その為、道明寺から派遣してるのも20代から40歳くらいの男性ばかりで・・・。
一人イライラしていらっしゃいます。ま、こればりは仕方がない。

牧野社長の工場は、道明寺ホールディングスグループになったので、
我が社との技術提供や開発にも、携わってもらうようになりました。
もちろん次年度からの未来型科学館にも使わせてもらいます!

お母様は、近所の総菜屋さんのパートをお辞めになられて工場の手伝いをされています。
私の助言の通り、経理を担当されることになりました。
これで得意先からの支払いを待ち続けるなんてことは無くなるでしょう。

弟の進さんは、牧野社長の開発されたネジと素材に着目し、新しい車作りを始めるようです。
最後のエコカー、究極のエコカーが近いうちに登場するかもしれません。

牧野社長の取引銀行は山坂銀行から、我が社のメインバンクへ移りました。
同時に、個人の貯金も全て移動されたようです。

道明寺ですか?うちも、支社長の一言で取引が終了いたしました。
お見合いそのものが無かったことになったのですが・・・。

個人的な恨みって恐ろしいですね。
お付き合いしてるご自分ですらお邪魔させてもらったことのない、牧野さんのお宅に先に入ったと言うだけで!!
坊ちゃんは、そんなことは一切関係ないと仰られてました。
なんでも、洋一様が牧野様に好意を抱いているのが許せないそうです。

美作様・花沢様・西門様の方でも、司様のゴリ押しで取引を停止、大幅縮小としたようです。
これに、どこの社も社員の方が喜んだみたいです。
きっと、山坂銀行で不快な思いをされたのでしょう。
山坂はこのままだと生き残るのが難しいので、近々、吸収合併になると噂されています。

司様と牧野様のその後ですか?
私が牧野さんと呼ばずに、牧野様と呼ばせてもらっているので。
もう、おわかりですね。

私は、もうお一方との約束は果たしたのですが。
楓社長に、連絡をするべきか否か?




☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆





俺たちの《次》が全く来ねぇまま、クリスマスに突入した。
山坂とのお見合い未遂もあったが、牧野の家族と(少し気に入らねぇが)西田の協力の元、乗り越え
今年は、俺も初めて恋人と過ごすクリスマス・イブになる。


それなのに!!俺を執務室に閉じ込める西田。
俺は休みを希望してただろ!!っつーても牧野も仕事だからな。ここは我慢だ。

しかも、牧野のお見合いを回避出来たのは西田の協力があったからだ。
西田が俺に協力してるのは、仕事をさせるためか?


牧野は親父さんの事と「勝負に弱い」っつーてたけど。
そんなことねぇ。牧野や家族を守って、工場を守って。

牧野の母親は会ったことねぇけど、西田によるとコツコツ貯金して。
その金は、工場とは完全に切り離して何かの時にって貯めこんでたみてぇだし。
結局、その金は工場の為に使っちまったけど。
あの親父さん達なら、大丈夫だろ。




なんとか仕事を終え、牧野との約束の時間に地下で待ち合わせて俺の車に乗り込む。
今日は、牧野の家に送るつもりはねぇから、俺のお気に入りのスポーツカー。

山坂とのお見合いだった日は、親父さんも一緒だったからな。
俺が牧野を連れて帰るっつー訳にもいかねぇだろ。

正直、牧野に色々と言いてぇこともあった。
でも、親父さんが牧野の事を守ってるの聞いたら何も言えねぇだろ。
親父さん以上に、牧野を大切にしねぇとな。





ペントハウス地下の駐車場に入り、車を降りると
『ここはどこなの?』
って聞いてきた。

『俺の家。』
『・・・。うん。』

『ダメか?』
『ううん。ダメじゃないよ。少しビックリしただけ。』
っつーた後に

『私、お家に連れてきてもらうとか思って無くて、何も用意してないの。』
『要らねぇ。俺が一人で住んでるから。』
この一言で牧野の顔が一瞬で赤くなる。

赤くなった牧野に一歩近寄り
『《次》って今日だろ?』
牧野の耳元で囁く。

耳、弱いのか?牧野の身体が一瞬ビクッてなった。
俺を見上げて・・・。この上目遣い、たまんねぇ。

牧野がコクンと頷いたのを確認したと同時に
こいつの手を取り、エレベーターに急いで乗った。




って、俺だけが盛り上がってたんだよな・・・。
牧野も大盛り上がりだ。別の意味でな・・・。まだ、部屋の中をウロウロしていやがる。
何分、探索したら気が済むんだ?

そして、そんな俺の思いも全く気が付かねぇ、この鈍感女!!
『うっわぁ~。綺麗。広~い。』
『お洒落!きゃー。キッチン素敵。』
『スゴイ!!こんなに綺麗な夜景をいつも見てるの?』

キャーキャー言いながら、俺のペントハウスをウロウロしだす牧野。
ま、始めて来たからな。
やっと牧野を俺のペントハウスに連れて来ることが出来た。

『うわ~。お風呂広い!支社長一人の為に、こんなに大きな浴槽にお湯勿体無い!』
お湯勿体無いって何なんだ?俺は基本シャワーだけだ。牧野が一緒に入るなら、浴槽にも入るけどよ。

『トイレも広いね~。トイレ以外に、何か使えそう。』
牧野・・・お前くらいだよ。俺のペントハウスでトイレのチェックする奴は!!
トイレをトイレ以外に何使うんだよっ。

また、リビングに戻ってきてまたウロウロしだす。
『こっちの部屋も見ていい?』
って俺の返事を聞かずに、開けてるじゃねぇか。

黒に近いダークブラウンと白を基調にした俺の寝室。
客用の寝室とは別格の俺のプライベートルーム。
キングサイズのベットが目に入ったからか?俺の寝室と思ったからか?
一瞬、固まった牧野。

『勝手に開けてごめんなさいっ。』
反応が可愛らしすぎんだろっ!俺は、牧野を後ろから抱きしめる。

『もう・・・。俺、限界。』
後ろから抱きしめたまま牧野の頬に手を掛け、軽く俺の方に寄せ・・・牧野の唇を塞いだ。







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お読みいただきありがとうございます。
本日21時に短めですがCoin~48をアップの予定です。
お暇な時にお読みいただけたら嬉しいです。

Coincidence 46

パパと目が合うと、30度ほど傾けてお辞儀をしてきた青年。
!!道明寺支社長。

『パパ、大丈夫だった?』
つくしが心配そうに駆け寄ってきた。

『うん。大丈夫だ。きちんと断ったからね。』
『ありがとう。ごめんね。ありがとう、パパ。』



三人でホテルのロビーラウンジへ移動した。
まぁ、あのまま6階にいると山坂さん親子と鉢合わせになってしまうからね・・・。
もう、あのバアさんには懲り懲りだよ。ヒステリーだ。

うちの残った微々たる貯金は、別の銀行へ移動するようにママに言わないと。
パパは全くわからないからね、お金の事は。ママがしっかりしてくれてたからいいんだよ。

山坂さんに、「お金と人間関係は大切にしてきた。」なんて言ったけど。ママが聞いてたら怒っただろうね。
『大切にしてきたのは、私っ!』って。怒る顔が目に浮かぶよ。怖いから黙っておこう。


席に着いてすぐ、道明寺支社長が起立しお辞儀をして挨拶をしてくれた。
挨拶の内容にビックリしたんだけね。
そりゃ、だって。誰でもビックリするだろう。自分の娘が、日本で有数のお金持ちとお付き合いしてるなんて。

確かに、パパの工場の借金がなくなったとしても!釣り合わないな。
つくしが躊躇するのがわかる。
いや、そんなことない。お互いに大切に思っているなら大丈夫だ。ましてや、つくしは、なんでも頑張る子なんだから。

『先日は、お忙しい中工場に突然お邪魔させていただき、ありがとうございました。沢山教えて頂き、秘書の西田と共に勉強になりました。』
の後だよ。

『ご挨拶が遅れてしまい申し訳ございません。少し前よりつくしさんとお付き合いさせてもらってます。道明寺司です。』

って挨拶してくれるんだよ。パパに、丁寧に。
まだ、二人はお付き合いをしたばかりだって、二人が同じことを言ってくれるに安心する。
どうやら、支社長さんは早くに挨拶をって思ってくれていたらしいんだが、つくしが断っていたみたいだな。

『本当に、タイミングが合わなかった日もあるんだから。』
パパの前で、道明寺さんに笑いながら話をするつくし。

そう、今までなら。こんな時は、パパの隣につくしが座っていたんだよ。
この前、パパとつくし、洋一さんで食事した時も、つくしはパパの隣に座ってたな。
ラウンジで案内してもらった時に、迷いもしないで支社長さんの隣に座るつくしを見て
パパの代わりに、つくしを守ってくれる人が出来たんだなって思ったよ。

寂しい?そうだね、少しはね。でも嬉しい方が大きいね。
なんて言っても、結婚願望もなさそうで、口やかましい所がママに似てきて大丈夫かなって少しだけ思ったからね。
もちろん、内緒だよ。

つくしと支社長さんがお付き合いしてると知って一番に思うのは、
道明寺さんの所で肩代わりすると言ってくださってたのを断って良かったということ。

そんなことをお願いしていたら、つくしが辛い想いをした事になっただろう。
山坂銀行に頼んで良かったよ。パパだけ嫌な思いをしただけで済んだ。


しばらく三人で話をして、ラウンジを出る。
今日の山坂さんに断る時以上に、どうしようかと思えてきた。




今日は、金曜日なんだよ!つくしは明日は会社がお休みなんだ。
支社長さんも、お休みだよね。もう大人の二人なんだから、そういうお付き合いなんだろう?

「じゃ、パパは駅から帰るよ。」
と言って、つくしと別に帰るのか?

「つくし、一緒に帰ろう。」
なんて言ったら、若い恋人たちの邪魔してるみたいだろ?

「別々に帰ろう。」
これは、変だね。

「道明寺さんと出掛けるだろ?」
が一番無難なのか?
こんなこと、今までに無かったから分からない。

つくしにこっそり
「パパ、先に帰るよ。」
が一番良い!そうだ。そうしよう。



こんなに考えたのに!
『パパ、帰るよ。支社長はこれから会社に帰ってお仕事だからね。』

あー。ほっとした。
別に、つくしが朝帰りしたって良いんだよ。本当に好きならそれが普通だ。
でも、少し顔を合わせ辛いじゃないか。
今日、一番緊張した一瞬だった。

道明寺さんが車を用意してくれたので、それで家に帰ったんだよ。
つくしより一つ上で気配りが出来て、日本で有数の大企業の支社長さんだよ。
スゴイ人がいるんだね。




車を降りて、家に入るまでの間に
『つくし、つくしが結婚とか考えられないのは支社長さんだからかい?』

『・・・。うん。そうだね。違い過ぎるからね。まだ、お付き合いしだしたばかりだしね。先の事だし・・・。
支社長がどう思ってるかとかもわからないから。パパ、気にしないで。』
やっぱりそう思ってるんだね。

『つくし。支社長さんが忙しい中、来てくれたのはどうしてだったんだい?
つくしを心配して来てくれたんだろ。』
『・・・うん。』

『良い人だね。つくしの事を大切にしてくれてるんだね。』
『うん。』

『パパは、つくしが誰と結婚しても恥ずかしくないくらい良い子に育ったと思ってる。
少し口やかましいけど、頑張り屋の自慢の娘だと思ってる。』

『ありがと。』

『もし、道明寺さんと一緒になりたいのなら、つくしも頑張りなさい。』

つくしの返事は聞かずに、先に家に入った。





家に入るとママと進が、同じような顔をして待っていた。
『遅かったから心配になって。進と二人で待ってたの。こんな事なら、私も行ったら良かったわ。』

ママが来てたら・・・。
あの山坂のバアさんに我慢が出来なかっただろうな。来なくて正解だよ。

『つくしがお付き合いしてるなんてね~。どんな人かしらね。』
『素敵な人だよ。とてもいい青年だと思う。』
パパの返事に

『えっ。パパ会ったことあるの?』
ママがビックリしてる時に

『俺も見たことある!超イケメン!!背も高いっ!!』
なんて進が言うもんだから、

『進も知ってるの?ママも会いたいわ!』
ママの場合、会いたいより《見たい》だろうね。

つくしもリビングに入って来て
『なんで、進が知ってるのよ!?』

『俺、部屋の窓から見てた~。』
ってニヤニヤしながら言ったもんだから、つくしの顔が真っ赤になって

『なに、覗いてるのよっ!!』
いつもの姉弟喧嘩が始まった。大人になってもこれは変わらない。

『ねぇちゃん、顔赤いよ!何してたんだよぉ。』
進がニヤニヤしながら言い出すと、

『もぅ!キャー!!!何っ、言ってるのよっ。待ちなさいっ!進!!』

つくし、顔が真っ赤だよ。何かしてたんだね。
パパとママにもそんな頃があったんだね。すごく昔に思うよ。

つくしと進が喧嘩をしながら二階に上がるのを確認して
『ママ、ありがとう。ママのお蔭で助かったよ。』

『そうでしょ。』
『それにしても、一千万もよく貯めたね。』

『黙って貯めてごめんなさい。
家族の為にって少しずつね。途中から学費にすごく要ったから大変だったけど。
工場で儲かってた時のを残していたから、パパが頑張ってくれたお金よ。
でも、これは工場が苦しくても絶対に手を付けないって決めてたから。家族に何かあった時に使うって決めてたお金だったのよ。』

笑いながらママは話すけど、あんな金額まで貯めるのは大変だったんだろう?

『でも、まさか今回の事で使うなんて思ってもいなかったわ。つくしの会社の西田さんって方が、会って話したいことがあるなんて言うんだからビックリしたわよ。』
ママと結婚してもうすぐ25年。今日が一番、ビックリして、大変な一日だったかもしれないね。

でも、今日も乗り越えることが出来た。
きっと、この先も何回かは大変な日が来るだろうね。
でも、ママと一緒なら大丈夫に思うよ。







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お読みいただきありがとうございます。

ママの貯金は、40代・50代夫婦の平均貯金額を参考にしました。
(我が家は、参考にもなりませんでした・・・(@_@))

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